デアリングタクトの来る可能性は先日書いた通りだが、それは過去の傾向に当てはめてのもので、今回のメンバーで一番強いのはコントレイルだと思っている。

東スポ杯の勝ちっぷりとタイムで化け物なのは確定しているのだが、ダービーでは福永が「遊びながら走っていた」とも語っている。それで3馬身差。

そもそも今年の3歳馬が弱いと言われているが、そんなことは全然なくて、牝馬限定戦を除いた3歳以上混合マイル以上のG1,G2レースでサリオス、オーソリティと2勝もしている。そんな年は過去に1度しかなく、その年はジャパンカップでキタサンブラックを負かしレイデオロが2着している。

サリオスがどうなの?という方がいると思うが、あのマイルチャンピオンシップは大外枠で外々を回ってスローペースで上がり最速の33秒1。勝つには32秒6の脚が必要で、アーモンドアイでもあの位置じゃ勝てない。強い弱いではなく数字上無理なのだ。

ダービー馬はジャパンカップと相性が良く、ダービーを1馬身差以上の着差で勝った馬のジャパンカップの成績は、
(過去20年)
オルフェーヴル 2011年2着
ディープスカイ 2008年2着
ウォッカ 2007年4着 2008年3着 2009年1着
ディープインパクト 2006年1着
ジャングルポケット 2001年1着

という結果となっている。それ以上遡ってもスペシャルウィークやトウカイテイオーが勝っている。

一週前調教での併せ馬遅れは非常に気になるが、状態がおかしくなければ勝てるのではないかと思っている。



三強以外で語りたい馬はグローリーヴェイズ

この馬は古い競馬ファンにはたまらない臨戦過程と血統で、三冠馬対決で騒がれている中でこの馬の母型にはメジロラモーヌが入っている。今は亡きメジロの血脈である。

そして京都大賞典から直行というローテは過去にレガシーワールド、マーベラスクラウン、ヒシアマゾンと3年連続来た昔の黄金ローテだ。近年でもサウンズオブアース、キタサンブラック、シュヴァルグランなどが来ているので馬鹿にはできない。

そもそもこの馬は天皇賞春でフィエールマンと大接戦を演じているのだが、フィエールマン同様この馬も馬主の使い分けで虐げられたローテーションを強いられた馬で、こんな強い関東馬が5歳秋まで東京を走ったことがないなんて不自然すぎる。
2000m1分56秒6というタイムを持っている時点で、長距離スタミナ型のわけがない。明日になって馬場造園課がどういう馬場状態を作ってくるかはわからないが、大外枠は現状の馬場なら悪くない。


今回のジャパンカップは買うより見るレースって思われてて、それは仕方ないのだが、個人的には賭けてほしい。それもメチャクチャ賭けてほしい。最高のレースを見れて、しかも自分の買った馬がゴールを駆け抜けたらそれ以上の幸せはないから。最高の瞬間を味わってほしい。



さあ、ジャパンカップで最高の瞬間を。