とうとうやってきた暮れの大一番、有馬記念。

ホープフルステークスのタイムは過去10年で一番遅く、9Rの芝2200mは2分17秒台。古馬1勝クラス以上の良馬場2200mで2分17秒を超えたのは過去10年で1度だけであり、その時はスローペースでレース上がり34秒台のレースだったので、今の中山は過去10年で一番時計がかかってると言えるだろう。

時計がかかる馬場ならばクロノジェネシス

京都記念、宝塚記念の圧勝で荒れ馬場が得意なのは間違いなく、実績も申し分ない。
この馬の自身の上がり別成績を見ると、

34秒0以下(2・2・2・1)
34秒1以上(4・0・1・0)

となり、35~36秒台の上がり勝負になる今回は飛ぶことが考えられない。

牝馬の一年を締めるのはこの馬か。


もう一頭荒れ馬場が得意で実績十分の馬がカレンブーケドール

最高峰の対決だったジャパンカップで3強の一角を崩そうかという4着。あの内容だけで十分買い材料になるところに時計のかかる今の馬場とくれば好勝負間違いないだろう。

アーモンドアイ、サトノレイナス、マジックキャッスル、サトノフラッグと、厩舎の勢いも強い。

やはり牝馬か。


牡馬の大将格はフィエールマン

この馬は強い。本当に強い。

スタミナ勝負ばかりさせられてきた馬が天皇賞秋で上がり32秒7の2着。

そして何より去年の有馬記念が出色で、4コーナー5番手以内で一桁着順に来たのはこの馬と9着のアーモンドアイのみ。臨戦過程も当時は凱旋門賞からの直行。

無敗の三冠馬2頭誕生、アーモンドアイG1 9勝、白毛馬のG1勝利、最後はルメールの年間G1 9勝締めか。


凡戦にならなければこの3頭だと思うが、怖いのは3歳馬。

菊花賞組は過去10年で(4・1・2・3)という驚異的な数字を持っているので、キセキが久しぶりの出遅れをかました場合は、バビットの逃げがなめられる可能性がある。

それとオーソリティは未知数の魅力がある。
父と母父が共に有馬記念勝ち馬という馬が有馬記念に出走した例は21世紀に入ってから皆無で、しかもオルフェーヴルもシンボリクリスエスもともに有馬記念2勝かつ引退レースで大差勝ちした真の有馬記念血統。


全馬ダラダラ説明しても仕方ないのでこれにて終了。

泣いても笑ってもこれで最後。東京大賞典のことを考えずにここで燃え尽きようじゃないか。




さあ、有馬記念で最高の瞬間を。